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ウサギ小話 第16話「災害時の同行避難」

本年2016年も熊本、鳥取と二つの大きな地震に襲われた地震多発国日本。

いざという時のペットの避難に備えて日頃から準備しておきましょう。

犬猫に関しては環境省、各自治体も災害時のペットに関する注意を載せていますので、ここでは「ウサギに関する注意」に関して述べたいと思います。

そもそもペットの同行避難とはなんでしょうか。

自宅に動物を飼っている方にとっては「同行避難」という言葉は何回か耳にしたり、目にしたりされていると思います。

自然災害やその他もろもろの状況で人が避難しなければならない時に、同居している動物とともに避難することを言います。

この動物というくくりが多くの自治体では曖昧です。

私の住んでいる我孫子市でもそこのところは曖昧で、飼い主さん向けに書かれている文章は犬と猫についての説明だけのようです。

東京都では、避難所に連れてきてもよい動物は、「犬、猫、小型齧歯類、小鳥」となっています。

ウサギの場合は小型齧歯類ではないですが、(正しい分類はウサギ目)多分このくくりで、避難所に入れると思います。

私の個人的意見ですが、東京周辺の自治体はおそらく、東京都を手本とすると思います。

余談ですが、この範ちゅうにはいらない動物、たとえば、は虫類や、大型の齧歯類etc の場合は「普段から預かってくれる施設をさがしておくように」、と東京都のホームページに記載されています。避難所に入れる動物であっても、もしものときに世話をしてくれる知り合いをみつけておくことは大事なことだと思います。

さて、話をウサギに戻します。

ウサギの移動は飼い主さんがケージか、キャリー用のカゴにいれて運ばなくてはいけません。このとき壊れやすいダンボールの箱などは使えないと思って下さい。

暑い季節なら熱中症にも気をつけて(犬よりも暑さに弱いです)保冷剤などを用意したほうがいいかもしれません。

餌は普段から食べているものを十分な量〔少なくても10日分〕持っていって下さい。

災害時にはドックフードやキャットフードは支援物資として送られてくることが多いようですが、ウサギではそれは期待できませんし、うさぎはもともといつもの餌以外は食べないからです。

さて、ケージはどうしましょう。

車で避難所にむかえる場合はしっかりした大きめのケージを用意できるでしょうが、徒歩で避難する場合は大きなケージは使えません。小さくてもいいのですが、風通しのよいプラスチック製などのしっかりしたケージが必要です。布製や、藤製などではウサギが囓って穴を開けてしまう場合があります。

本当は軽くて折りたたむことができるプラスチック製のケージがあればいいのですがなかなか良い物がありません。〔写真下〕

繰り返しになりますが、避難が長期におよぶ場合は前述したように、避難地域以外にすむ友人、親戚、ウサ友さんに預かってもらうのが一番いいと私は思います。

まず命を守り、その後の生活を考えるというのは人間といっしょですね。

犬や猫の場合は、保護団体が一次預かりや里親さがしをしてくれますが、その他のウサギや小型齧歯類はどうしてもおまけ的なあつかいになります。

個人的に良好な人間関係をつくっておくことが、一番の備えかもしれません。

もちろんおたがい様ですから、自分が預かる立場になることも考えておいて下さい。