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ウサギ小話 第5話「どうやってウサギに草を食べさせるか3」

ウサギの活動時間はおもに夕刻と明け方です。

野外にいるウサギは昼は猛禽類に、夜はキツネの餌になるので、その時間をさけて採食する傾向があるのです。

とはいっても、人と同じ家に住むウサギたちはあなたが美味しい食事を提供してくれることを、またおねだりに弱いことも良く知っているので、あなたにたいして様々なアプローチをしてくるでしょう。

あなたがのんびりしていると、それなら甘いお菓子をよこしなさいと言ってくるのです。

あなたが眠りについてしまうとおねだりはあきらめます。

牧草は夜間に充分あたえましょう。

ただケージにほうりこんでおくだけでなく、ケージの外から差し込んでウサギが引っ張ってとれるようにしておいたり、乾草をたたいて柔らかくし、クリスマスのリースのように「輪っか」にして与えると、くわえたり振り回したりして遊び感覚でつまんでくれるでしょう。

牧草は安全なおもちゃでもあります。明け方は食欲が増す時間帯なので、その時間に楽しみながら牧草を食べるようにしむけるのです。

ペットボトルを切って加工し、ケージの外に取り付けて牧草をいれ、そこからウサギに引き抜かせて食べさせる方法がネットに紹介されていましたが、とても良い方法だと思います。

馬では、牧草をいれて壁にひっかける「ヘイネット」というものがあり、馬たちは少しずつ牧草を引っ張りだして食べます。糞尿で汚れることや一度にたくさんたべてしまうこともなく、退屈もしのげるのでとても良いやり方です。

ウサギのヘイネットが、外付けペットボトルですね。自分のウサギは引っ張り込むばかりでちっとも食べないと言うあなた。

それでもいいのです。あなたのウサギはそれを楽しんでいます。

引っ張ったり、振り回したりはウサギの自然な行動です。くれぐれも牧草を与え続けるのをやめないでください。

これまで私は、草(牧草)を食べさせなさいとさんざん書いてきました。

では、不正咬合や歯根の病気で、草を噛み切れないすり潰せないウサギは長生きできないのでしょうか。

これがそうでもないのです。そのことについては次のプログに書いてみます。

 

ウサギ用ヘイネット