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ダニ媒介による重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

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2014年2月25日、『重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスの国内分布調査結果(第二報)<速報>』の報道に関連して、このマダニが媒介する新しい病気について簡単な説明をします。

2009年頃から、中国中央部において原因不明の疾患が集団発生しました。
2011年に初めて原因ウィルスが特定され、新しいウイルス性の感染症でありことが判明しました。
それがダニが媒介する新感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」です。

日本では2013年1月、初めて本疾患が報告されました。(患者は2012年秋死亡)
厚生労働省の調査により、過去にさかのぼって調べた結果、2005年から2013年12月末までに確認された患者の数は52名(うち21名死亡)が確認されています。(現在2013年より3年計画で調査中)
厚生労働省は平成25年3月4日より、重症熱性血小板減少症候群(病原体がフレボウイルス属SFTSウイルスであるものに限る)を四類感染症の指定しました。
患者の臨床的特徴は以下の通りです。
『潜伏期間は6~14日。発熱、消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)を主徴とし、時に、頭痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状などを伴う。血液所見では、血小板減少(10万/mm3未満)、白血球減少(4000/mm3未満)、血清酵素(AST、ALT、LDH)の上昇が認められる。致死率は10~30%程度である。』

さてこのダニですが、日本にはなんと47種のマダニが生息するとされていますが、これまでに実施された調査の結果、複数のマダニ種(フタトゲチマダニ、ヒゲナガマダニ、オオトゲチマダニ、キチマダニ、タカサゴキララマダニ)からSFTSウイルスの遺伝子が検出されています。ただし、これらのマダニ種全てが、実際にヒトへの感染に関与しているかについては、まだ分かっていません。

また多くの動物はSFTSウイルスに感染しても発病しない(=症状が現れない)と考えられています。
ただペットの犬、猫にマダニ類がついている場合、ペットから人間への感染は考えられませんが、そのマダニに直接人間がかまれる事によって、感染の危険性があります。
さらにマダニ類はSFTS以外のさまざまな病原体を持っている場合がありますので、ペットのダニの駆除は適切に行いましょう。
散歩後にはペットの体表のチェックを行い(目の細かい櫛をかけることも効果的です)、マダニが咬着している(しっかり食い込んでいる)場合は、無理に取らず獣医師に除去してもらってください。

参考
厚生労働省「重症熱性血小板減少症候群」について(外部リンク)cat01

NIID国立感染症研究所 (外部リンク)

イヌ、ネコの飼い主の方へ

上記にもあるように、動物から感染の報告はありませんし、動物の発症に関しても不明です。
いたずらに恐れる必要はありませんが、ダニの寄生を避ける事はイヌ、ネコにとっても、飼い主の皆さまにとってもおすすめしたいことですので、以下の事に気をつけましょう。

イヌの場合
  • 春から秋にかけてはダニの活動期です。むやみに山野に入らず、戻ったら体表のチェックをするとよいでしょう。眼、鼻、耳、胸、内股、肛門周辺、肢端(指の間等)被毛の薄い部分を重点的にチェック。
  • 散歩後に目の細かい櫛をかけると効果的。
  • 防除剤の使用が大変効果的です。多くの薬がありますので、動物病院にご相談下さい。
  • 敷物の洗濯交換等、犬舎の整備
  • ダニの付着を見つけたら、無理に除去すると口の部分が残り、化膿する事があるので動物病院に依頼することをお勧めします。
ネコの場合
  • ネコは自分でクルーミングするので、ダニの付着の可能性は高くないと言われていますが、外へ出るネコの場合は春から秋のダニの活動期には体表チェックをするとよいしょう。
  • 防除剤が大変効果的です。動物病院にご相談下さい。
  • ダニの付着を見つけたら、無理に除去すると口の部分が残り、化膿する事があるので動物病院に依頼することをお勧めします。

参考:東獣ジャーナル2013年3月(No554)


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